犀角(Diceros Horn)

とくながの「書き散らかし」です

ここは研究・調査・開発などの記録がメインのページです。 日常の雑事、読書記録は はてなダイアリー の方に書いています。よろしければそちらもどうぞ。

Sat, 26 Nov 2005

$-Game

e-print の cond-mat に The $-Game というのがあった。Minority Game と似ているがちょっとルールを変えていて、 利得関数を、自分の行動と次回のゲーム参加者全体の行動が一致するかどうかで 与えている。Minority Game が株式市場で、その時に上がるか下がるかを予想して 価格が決まる(成り行き注文だと考えると、売り注文の数と買い注文の数の少ない方が勝つ) が、$-Game の場合は、ひとつ先を読む、つまり今日の価格に対して、明日上がるか下がるか を予想して価格が決まる。

このモデルにより、Minority Game では見られなかったような「買いが買いを呼ぶ」ような 現象を再現することができるようだ。これはシミュレーションで比較してみる価値がありそう。

posted at 01:54 | category: /physics/MinorityGame | 固定リンク($-Game )

Tue, 04 Oct 2005

サッカープレーヤーは40試合以上出ることが才能の証明?

Complex network study of Brazilian soccer players なんて言うのを発見してしまいました。洒落なのか、まじめなのか よくわかりません。スポーツ番組の蘊蓄みたいな内容ですが、 面白いです。題材選択の勝利だなあ。

通算出場試合数の分布をとると、40試合で相転移が起こり、 通算獲得得点数の分布をとると、10点で相転移が起こるそうです。 ブラジルの選手でも40試合未満しか出られず、ゴールも一桁の プレーヤーが大多数で、それ以上のプレーヤーとは層が違う ということが証明されてしまったわけで。

本家 Wikipedia での Complex network の項目にも取り上げられているので、やっぱりまじめなのかな。

posted at 00:02 | category: /physics/Econophysics | 固定リンク(サッカープレーヤーは40試合以上出ることが才能の証明?)

Wed, 28 Sep 2005

Volatility SImulation

The Minority Game : an introductory guide (Esteban Moro) に載っている Volatility を α=2m/Ns の関数として表わせることを検証する シミュレーションをやってみる。

、 やっていることは、メモリ長(m)とエージェントが持つ戦略の数(s)を与えて、エージェント の数を51から451まで50刻みで増やしながらVolatilityを計算して両logで プロットするというもの。x軸は0.001から10まで、y軸は0.1から10まで。

いくつかまだ不十分なところがある。

  • time average の取り方が不十分。本来は長時間経過して安定したところで取らなくてはいけないが、ここでは安定するまで3000回流して、3001回から4000回までの1000回の平均にしている。
  • 戦略の出力ベクトルに関する平均の取り方が不十分。本来ならmとsを固定して、何度もシミュレーションした結果の平均をプロットすべきだが、生データをプロットしている。
それでもなんとなく臨界点で相転移している様子は見えている。もうちょっとやらなくちゃ。

posted at 06:55 | category: /physics/MinorityGame | 固定リンク(Volatility SImulation )

Sun, 25 Sep 2005

マイノリティゲーム関係の論文を紹介してくれるサイト

ECONOPHYSICSは新着論文がコメントつきで紹介されている。 すごく重宝。Minority Game 以外にも Scale-free Network や Power-law Distribution の論文もたくさん。

posted at 23:46 | category: /physics/MinorityGame | 固定リンク(マイノリティゲーム関係の論文を紹介してくれるサイト)

メモリ長の異なるエージェントが参加している場合のマイノリティゲーム

戦略を決定するための履歴の長さ(メモリ長)が2,3,4のエージェントが それぞれ1001人参加しているような状況でのマイノリティゲームを シミュレーションしてみる。勝利数の分布において、M=2,3,4 に従って 青色、水色、緑色を割り当ててある。100万回繰り返した場合の結果は 緑色(メモリ長が一番長いもの)が順位の中央付近を占め、青色は順位の 両端を占めた。エージェント内の戦略の相関係数が関係しているのかもしれない。

posted at 14:08 | category: /physics/MinorityGame | 固定リンク(メモリ長の異なるエージェントが参加している場合のマイノリティゲーム )

Mon, 19 Sep 2005

マイノリティゲームの簡単なシミュレータ

を作ってみたので、情報処理学会誌に出ていた各エージェントが次の手を決めるために使う 履歴の長さ(メモリーの長さ、いわゆるm値)による勝利数の分布の違いを検証してみる。 m=3のときにランダムグループ選択よりも平均が大きくなっていて、m=5のときはm=3 よりも順位による勝利数の変化(つまりグラフの傾き)が大きい、ということが書いてある。

同じように横軸を順位、縦軸を勝利回数(相対度数で0.33から0.57まで。0.05の倍数の ときには横線を描いている)とし(両方とも線形。対数ではない)ランダムグループ選択 (戦略を持たず、毎回次の一手を確率0.5でランダムに決める)と、メモリー長2と5 (それぞれ戦略は内部に3つ持つ)のエージェントで比較してみた。

プログラムは例によって Java Web Start で起動します。

、 情報処理学会誌ではm=3から議論していたが、不思議なのはm=2のとき 最下位に近いエージェントが、大負けしていること。しかも一度負け始めると、 どんどん負けが込みだして、奈落の底に落ちていくような感じに見える(おそろしやー)。 m=3以上ではこのようなことはないみたいなのだが。なぜだろう??

posted at 16:39 | category: /physics/MinorityGame | 固定リンク(マイノリティゲームの簡単なシミュレータ )

Thu, 15 Sep 2005

マイノリティゲーム関係の資料(その3)

名古屋大学の中村先生に教えてもらったので、洋書を追加しました。ありがとうございました。 ついでに情報処理学会の学会誌も。

The Mathematical Theory Of Minority Games: Statistical Mechanics Of Interacting Agents (Oxford Finance S.) A. C. C. Coolen (著)
2005年の4月に出た本。
情報処理学会電子図書館 より 2004年4月号会誌「Minority Game の不思議」
だいぶ前に紹介したような気もしますが、私が興味を持ったのはこの記事がきっかけです。

posted at 16:24 | category: /physics/MinorityGame | 固定リンク(マイノリティゲーム関係の資料(その3) )

Wed, 14 Sep 2005

マイノリティゲーム関係の資料(つづき)

もうちょっと資料集め

aeXiv での Minority Game の検索結果
200件以上ヒットするので、さすがに全部読むわけにはいかないけど。 On the Minority Game : Analytical and Numerical Studies は目を通しておこうかな。
ECONOMICS: THE NEXT PHYSICAL SCIENCE?
ディスカッションペーパー。 経済物理学の全体像の中でマイノリティゲームが取り上げられている。
座談会:人工市場を研究する社会的および学問的意義
直接マイノリティゲームには関係ないけど。 2000年に行われた人口市場に関する座談会の記録。電子技術総合研究所の和泉さんがまとめてくれた。
Minority Games (Oxford Finance) Damien Challet (著), Matteo Marsili (著), Yi-Cheng Zhang (著)
マイノリティゲームをテーマにした唯一の(?)成書。

posted at 07:19 | category: /physics/MinorityGame | 固定リンク(マイノリティゲーム関係の資料(つづき) )

Mon, 12 Sep 2005

マイノリティゲーム関係の資料

まずは資料集め。

The Minority Game: an introductory guide
arXiv に掲載されている Moro 氏の解説。
NetLogo Models Library:Minority Game
NetLogo を使った Minority Game のシミュレーター。

posted at 12:13 | category: /physics/MinorityGame | 固定リンク(マイノリティゲーム関係の資料)

Sun, 11 Sep 2005

カルマン渦

最初の習作として、カルマン渦の数値計算および視覚化のプログラムを作ってみる。 例によって Java Web Start を使っている。GUI 作るのが面倒だったので、 いきなりシミュレーションが始まります。

円柱のまわりの流れからカルマン渦の系列ができる。遅いのは最適化していないから。 計算の簡単のために流体は非圧縮としている。ベタに偏微分方程式を差分法で計算 している。

同じ方程式を有限要素法、格子気体法などでシミュレーションして比較できるように してみようかな。

posted at 14:25 | category: /physics/CFD | 固定リンク(カルマン渦)