量子コンピュータ(竹内繁樹)講談社ブルーバックス
最近は量子コンピュータに関する本も増えて来て、 ブルーバックスにも一冊刊行された。 著者は(うーん、ほぼ同世代)量子コンピュータの実現 が専門の日本の研究者。そのため後半の光子を用いた量子コンピュータの 話などはかなり深いところまで紹介してくれている。
前半3章まではイントロと量子力学の復習。4章で量子ビット、量子ゲートなど 量子コンピュータの基本的な構成要素についての説明。 私が理論的なところに興味があるせいかも知れないけれど、 5章がこの本のキモだろう。ドイチュージョサの量子アルゴリズムや ショアのアルゴリズムをブルーバックスにあるまじき(?)詳しさで解説している。 ブラやケットの記号にクラクラするかもしれないが、ここのアルゴリズムを おさえておくのは重要。 6章から先は著者の専門なので、最先端に近い話がいろいろ出てくる。 NMRによる量子計算のアイディア、超伝導量子ビットなどなど。 ただどうしても詳しい話は省略されることが多い。まあ、さらなる専門書を 読めと言うことでしょう。