チャット恋愛学(室田尚子)PHP新書
(まだまだ夏休み積ん読解消期間中です。)
チャットに対するネガティブなイメージを取り去りつつも、 問題点を冷静に提示しようとした本なのだろうが、それが うまく表現できているかはちょっと疑問。前半部分は チャットとは何かを歴史的に振り返ったり、現状を紹介していたりする ところで、わかっている人は流してよい。後半部分に著者自身の チャット体験を交えた感想とケーススタディが紹介してある。 オンラインで人格が変わると言う、オンラインペルソナの存在を 紹介し、その原因分析(「ほんとうの自分」を演じる、など)や、 チャットが恋愛感情が発生し易い土壌にあると言った分析は、 なかなか面白いが、事例や体験談になると、いわゆる「どこかで聞いた話」 っぽいエピソードばかり。ネットの外の住民なら読む価値はあるだろうが、 ネットの中の住民に取っては、もっとつっこんだ分析や、現実的な処方箋 がないと面白くないかも知れない。