この本の内容はフィクションではない。まさにEまたはF
ランクの大学の日常の詳細なドキュメントである。
世の中の多くの人、同じ大学教育に携わっている人でも
トップランクの大学にいる人からはまさに信じられない
ことがおこっているのだ。それをこうして紹介してくれているだけでも
この本の存在価値は大きい。
かつてよく似た境遇の立場にいたものとして、学生に対する思い、
大学運営に対する不満、など共感できるところも多いし、
教員はサービス業であると言うのもうなづける。
そういう中、学生に迎合し、経営者のご機嫌をとり、
授業はビデオを見せて手抜きをするような教員は
やはりどの大学にもいるということもわかった。
学部長として教育を少しでもよくしようと奮闘している著者
はまれな存在だろう。ほとんどの企業や他大学からの落下傘教授は
もはや余生の気分でイエスマンになっている人ばかりだから。
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ちょっと前まで専門家向けの話題だった量子コンピュータが一般向けの啓蒙書に
まで取り上げられるようになった。
基本的なコンピュータの仕組みから説明始め、巧みな比喩でチューリングマシン、
ショアのアルゴリズム、公開鍵暗号、などが説明されて行く。
肝心の量子ビットについては、重ね合わせの原理を使って、同時に状態を表現する
ことができることがキーとなっていることは説明されているが、量子力学について
少し説明不足のように感じた。
ただ、終わりの方で量子コンピュータの解釈をいろいろ紹介していて、タンパク質が
自らを折り畳む方法をどのように見つけだしているのか?という問題提起は興味深い、
ペンローズのように、脳自体が量子コンピュータだと考えるのは、奇抜すぎるが。
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