犀角(Diceros Horn) 2004 07 18

とくながの「書き散らかし」です

ここは研究・調査・開発などの記録がメインのページです。 日常の雑事、読書記録は はてなダイアリー の方に書いています。よろしければそちらもどうぞ。

Sun, 18 Jul 2004

ソローのパラドックス

数年前、世間にIT革命と言う活字が躍っていたころ、一方で情報化投資の結果が生産性の向上に結びついていないというソローのパラドックス「あらゆる分野でコンピュータの時代だといわれている。ただし,生産性の統計以外では」という言葉があった。(例えば 情報化投資と企業収益との関係など。)
現在はパラドックスは解消され、ニューエコノミーは存在するというのが定説らしい。ニューエコノミーの基本的な考え方になっている「内生的成長論」によると、IT投資は「収穫逓増、独占的競争、イノベーションの内生化」を通じて経済成長に貢献するらしいが、多くの予測で言われている収穫逓増についても、そんなに楽観的には考えてよいものだろうかという気がする。ネットワーク外部性におけるメカトーフの法則:端末がn個になると、接続数はn(n-1)個になる、がその根拠になっているかもしれないが。
何が言いたいのかというと、人間の数、人間の情報処理能力が、生産性向上のボトルネックになるのではないかということ。統計的データもないし、あくまで印象に過ぎないのだが。 解消されたといわれているソローのパラドックスも、景気の影響が情報化投資の影響よりも大きかったのでは、という疑問と、まだ人間の情報処理能力の上限に達していない段階での統計だったのでは、という印象があるのだが、どうだろうか。

posted at 12:42 | category: /Diary | 固定リンク(ソローのパラドックス)