意識とは何か(茂木健一郎)ちくま新書
「意識」と言うものについて、「むずかしい問題」
として正面から取り組んだ本。意識について脳科学の立場からまとめようとするのではなく、
いわゆる「クオリア」を軸として、さまざまな方向に議論を広げようとしている。ネットで他の人の感想を読んでも、感じるところが人それぞれなのがおもしろい。
ここでは「意識」を脳が生成する「もの」としてとらえている。さらに「私」というものが他者との関係において、意識を生成するプロセスという立場。
「私」という固有のものがあるというのではなく、
他者とのかかわりの中で変化していくものだとしている。
言いたいことは分からなくはないが、果たして問題を著者と同じように認識できているのかについては心もとない。何かが「分かる」ようになるというよりも、
ものの見方を変える本。意識の問題について、
自分で考えてからもう一度読み返してみたい。